マンション管理士試験について

マンション管理士

マンション管理士の知名度が低いということは、試験に関する情報もあまり豊富ではないということになります。

宅建やFPなどのようにメジャーな資格であれば、書店でのコーナー展開も大きく、本棚1つ以上がまるまる宅建の書籍で埋め尽くされているということも珍しくありません。

しかし、マンション管理士や管理業務主任者ともなると、小さな書店ではほぼ取り扱いがないということも多いでしょう。

需要が低いことを考えれば当然のことではありますが、なかなかさみしい話ではありますね。

そこで、今回は平成29年度のマンション管理士試験に挑戦する方のために、自分なりのまとめのようなものをまじえつつ、紹介記事を書いておこうと思います。

平成29年度マンション管理士試験、試験日はいつ?

マンション管理士試験についての詳細な情報は、6月上旬に官報やマンション管理センターの公式ホームページで公開される予定になっています。

とはいえ、だいたい例年11月の最終週の日曜日、管理業務主任者試験が続く12月1週目の日曜日、という形になっているようなので、今年は11/26がマンション管理士試験、12/3が管理業務主任者試験だと考えておいて良いと思います。

出題範囲は?

基本的には、

①マンションの管理に関する法令や実務に関する問題
②管理組合の運営
③マンションやその付属設備など
④マンション管理の適正化推進に関する法律(マンション管理適正化法)

という風に大きくジャンル分けされています。

※しかし、正直なところ、ジャンルを意識して学習に取り組んだという記憶はまったくありません。
基本的にはあまりヤマを張るというのが得意ではなく、強いて言うならば
「法改正のあったところや、何か大きなニュースがあったところは重点的に」
というところでしょうか。昨年度は標準管理規約の改正がトレンドで、実際に複数出題されていました。

対策はどうやるべき?

マンション管理士試験は、ざっくり分けるとすれば、法律分野の試験問題と、設備の構造や規格などに関する試験問題の大きく分けて2系統の試験問題に分かれると思います。

それぞれの対策について、個人的な見地からアドバイスをするとすれば、

・法律分野

民法・区分所有法・標準管理規約・マンション管理適正化法など、その種類は多岐に渡りますが、やはり民法の基礎的な理解を抜きにして得点することは難しいでしょう。
つまり、

 ”民法>その他の法律

という意識は常に持っておいた方がよいかと思います。

それは、民法という、一般社会における個人間のルールを定めた一番根本的な法律があり、マンションに住む人たちの関係について定める区分所有法などの法律は、民法で決められていない部分を補足したり、特別ルールを適用したり、という性格がある(特別法)ためです。

とはいえ、私は、民法に一番時間をかければ良いというものではないと思っています。

民法の条文数は1000を超えますし、法律初学者にとっては、それがとてつもない量に思えて気力を削がれてしまう恐れがあります。

しかし、実際にマンション管理士試験で問われるような内容というのはある程度決まっています(過去問に触れるうちにわかってきます)。

つまり、私は

過去問を解いてみる→条文を調べる

という流れが至高だと思います。

専門家の方々には怒られるかもしれませんが、正味な話、民法のルールなどは

“一般常識的に考えたらOK”

なところが意外とあります。

逆に、

“なぜこうなるんだろう!”

というような違和感を覚えるところも結構あります。

そこで、私はこう考えます。

まず過去問を解いてみて、条文や問題の解説を読むなりして、自分の常識でなんとなく解けたところはひとまず優先順位を低く。

“全然知らなかった!” もしくは ”普通に考えたら逆だろ!”

というところは優先順位を高く。

それである程度たくさんの問題に触れたら、それらを解き直す。

その繰り返しが基本にして最高の対策になると思います。

※条文を引くにあたっては、六法などを購入してちゃんと調べるというのがベストかとは思いますが、私はgoogleで検索することで済ませていました。
条文について解説してくれているありがたいサイトやブログなどもありますし、私はこちらもよく利用させてもらいました。→コンメンタール民法
通常の六法ではマンション管理士や管理業務主任者の試験に必要な法律を網羅していませんし(平成29年版新選マンション管理基本六法なども販売されています)、後々自分で必要だと思えば購入する形でよいかと思います。

そうして、

“民法ではこうなっているけど、区分所有法ではこうなっているんだ”

“区分所有法ではこうなっているけど、標準管理規約ではこういう風に決めているんだ”

といった、違いを意識して知識を定着させることが大切です。

・設備分野

もともとマンション管理や建設において造詣が深い方であれば、難なくこなせるのかもしれませんが、私は正直全然素養がなくて、よくわかりませんでした笑

ただ、この分野については、とにかく過去問で問われたことについてはしっかり押さえるということが大切だと思います。

そして、その押さえるというのが、これまたgoogleでちゃんと画像検索などを行うことです。

例えば、エレベーターの構造や、排水管の構造など、過去問を解いても解説を文章で読むだけでは今一つ理解ができません。

そんな時は、実際に画像検索をして写真やイラストで見ることで、意外とすんなり知識が定着するはずです。

法律分野において条文を実際に引くのと同じような行為で、しかも同じくらい大切なことだと思います。


今回、マンション管理士になるための試験がだいたいどのようなものか、そしてどう取り組めばよいのか、ということを私なりに紹介しました。

次の機会には、個人的に見つけたマンション管理士試験突破の極意的なものを、大切な書籍の紹介をまじえつつ、みなさんに伝授したいと思います。

続く次回では、私がマンション管理士受験者だった時に出会った衝撃的な書籍について紹介したいと思います。

マンション管理士試験について②

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